特別研究
金融商品販売「重要情報シート」構想を踏まえた体制整備のポイント
金融機関の現場において、制度上できうる限りのフィデューシャリーであることにこだわり続けた筆者の経験をもとに、「重要情報シート」をどのように作成し、運用すれば、お客様、職員、双方にとって有益なものになり得るのかを書かせていただきました。
=内容=
まずは、重要情報シートが現れたからと言って、このシートを用いればよいというものでないことはご承知のとおりです。
もし、十分な議論や構想なく用いた場合、本来の趣旨が達成できないどころか、お客様と現場職員に対し、新たな負荷を強いるものとなってしまうでしょう。
それを回避するためには「顧客本位の業務運営に関する原則」の再認識、深堀が必要です。
重要情報シートの作り方・活用方法や是非盛り込みたい具体的なポイントに触れています。
「顧客からの質問例」について書かせていただいているポイントもお客様の立場から見れば大変重要です。
「分かりやすい情報提供」のために、もっとできること。も書かせていただきました。
私はこのシートが用いられることが望ましいとされた瞬間に2つの気持ちが入り混じりました。一つは「仕方がない」もう一つは「ありえない」。
「重要情報シート案」は、完成品ではありません。会議室で検討されたあくまでも「案」です。
まさに今こそ金融機関人として、本部の立場、現場の立場のプライドを発揮する場面です。
経営者の方にお願いすることは2つ。
*経営理念の徹底
*心理的安全性の確保
有効な議論をするためには、心理的安全性が絶対条件です。それがなければ全てが上滑りになるでしょう。ぜひ、安全な場の提供をお願いいたします。
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