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おしゃべり 生き方

450円のラーメン店、その名は

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初詣で食べた450円のラーメンに思うこと。それは「反省」だ。

私は冬至に初詣をする。これは銀行員を辞めて独立しようと決めてからの習慣だ。勤め人時代の私は組織に従順で忠実。協調性を重んじ、自社を選んでくださるお客様が好きで、課せられた目標は当然達成。自分自身の愛社精神も疑うことはなかった。独立などは想像したこともない。

そんな私が独立を決めてからは、既存の決められた習慣がことごとくばかばかしいものに思えてきた。冬至に初詣をするのも、その反抗心のようなものである。

長い間銀行員として培った常識やルールは大変役に立つ。今の私を作ってくれて感謝する気持ちのほうが大きいのだが、その一方では大切なものが見えなくなっていたのも事実である。

初詣の帰りに食べた450円のラーメンは大学生が集うその町の老舗である。かつては夫も先輩に教わり、また後輩に教えたというその店はコロナ禍であっても常連客が途切れなく訪れていた。

煮干醤油ベースに豚骨と鶏がらを合わせた丁寧な出汁、具は脂身の少ないきれいなチャーシュー1切れもやしと、コーン、ネギ。麺は中太のストレートでコシがある。とても美味しかった。これが450円。そう、私がかつて銀行の窓口で受け取っていた振込手数料より安い。

この丁寧なラーメンよりも親切に、正確に一連の振り込みの案内ができていたであろうか。きっとできていなかったはずだと反省した。

さらにこの店の名前が興味深い。その名は「メルシー」

フランス語で、ありがとう。

名前の由来は、当初喫茶店だったこの店に集う大学生が「メルシー」と呼び始めたとか?

その店に来る客もメルシー、お店もメルシー。

なんとも美しい。

「メルシー銀行」と改名する銀行があったら、私の過去の反省を生かしつつ雇っていただきたいと思うのだが・・・。

美味しかった!メルシー♫

-おしゃべり, 生き方


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